栄養ノート
超加工食品を食べると、カロリーは増えるか
問い · 加工の度合いだけを変えても、食べる量は変わるか?
この入院研究では、超加工の食事のとき1日およそ508kcal多く食べ、2週間で体重が0.9kg増えました。研究室の外でも同じ、とはまだ言えません。
超加工食品と家で作った食事の違いは、味だけではありません。米国立衛生研究所(NIH)の臨床センターに人を入れ、出す食事の加工度だけを変えて、食べたいだけ食べてもらった試験があります。
何を見たか
Kevin Hallらの2019年の論文は、体重が安定している成人20人を入院させました。平均年齢は31.2歳、平均BMIは27です。
順番は無作為です。2週間が超加工食、続く2週間がほとんど加工していない食事、またはその逆でした。参加者は、出された量より少なく食べても、多く食べてもかまいません。
皿に載せた食事は揃えてあります。提示したカロリー、エネルギー密度、炭水化物・タンパク質・脂質、糖類、ナトリウム、食物繊維は、二つの食事で近い値です。違いは「超加工食品で作ったか」に近いものです。
結果
超加工食の2週間は、エネルギー摂取が1日508kcal多くなりました(標準誤差106、p = 0.0001)。増えたのは炭水化物(280kcal)と脂質(230kcal)で、タンパク質はほとんど動きません(−2kcal、p = 0.85)。
体重の変化は、食べた量と一緒に動きました(r = 0.8)。超加工食では0.9kg増え(p = 0.009)、未加工の食事では0.9kg減りました(p = 0.007)。数値は平均 ± 標準誤差です。
限界
20人、それぞれ2週間、病棟で食事を出された試験です。職場の昼ごはん、外食、コンビニの組み合わせは再現していません。家でも同じ差が出る、とは読めません。
出された一食のカロリーが、超加工だから高かったわけでもありません。研究者はその条件を揃え、人はその食事をより多く食べました。パッケージに印刷されたカロリーとは、別の問いです。
記録するとき
「超加工」という名前だけでは、カロリーは上がりも下がりもしません。この研究で差を作ったのは、実際に多く食べた量です。写真からソース、飲み物、もう一口が抜けると、その差は記録からも消えます。
出典
Ultra-Processed Diets Cause Excess Calorie Intake and Weight Gain: An Inpatient Randomized Controlled Trial of Ad Libitum Food Intake Hall KD ほか · 2019今日食べたものは、Bap AIに残しておこう